ラルーについて

創業は1957年(昭和32年)
東京都中央区茅場町で父・礒部日出夫が25才の時に「ラルー洋菓子店」を開業しました。

戦後の焼け野原から復興しつつ高度成長期へ向かおうと、日本中が活気に満ちあふれている時期でした。ちょうどこの頃国内でようやく冷蔵ケースがお目見えした為、生クリームが流通可能という画期的な出来事もあり日本の洋菓子業界の新しい時代の幕開けとなりました。

ラルー自体は日出夫の叔父が1950年(昭和25年)同じ場所で開店。まだ東京が焼け野原だった頃、ホテル経由で配給物資を調達しながら木炭で窯を動かすという今では考えられない環境の中、戦後日本の洋菓子文化が産声をあげ始めた時期でもありました。

店名「ラルー」の由来は叔父がホテルで修行時代の親方に昔フランンスのパリのシャンゼリゼ通りにあったレストランから拝借したと聞いていますが、その叔父はとうの昔に他界しているので定かではありません…(汗) 本来は”La Re”で道と言う意味と推測できますが、今では不思議な事にお店の前には天下の国道246号線が走っているのは偶然でしょうか?

時代の勢いと共に、商売も軌道に乗りやがて知人の紹介で現在の駒沢に1964年(昭和39年)移転。この時日本の高度経済成長の象徴として多いに貢献した東京オリンピック開催の年でもあり、ここ駒沢にもオリンピックに因んで駒沢オリンピック公園がすぐそばにあります。 ですからウチの母はお客さんから「いつ頃からやってるの?」と聞かれると「オリンピックのときからだョ」と良く言います。(笑)

1971年(昭和46年)には当時はまだ珍しいコーヒーをメニューとした6人掛けのカウンターで喫茶コーナーを設置。 そして、1975年(昭和50年)にはケーキの工場移転に伴い現在の形式に喫茶スペースを拡大し現在に至ります。

1996年(平成8年)から、喫茶のコーヒーを本格的に品質向上開始。

1999年(平成11年)より当時の珈琲工房HORIGUCHIの堀口俊英氏に師事し、本格的に高品質コーヒーの世界へ足を踏み入れる。

2001年(平成13年)にようやくコーヒーロースター3kg仕様を導入し、自家焙煎コーヒー部門をスタートさせ、2008年にはより高性能な特別注文による改良型5kgコーヒーロースターに変更し、高度なコーヒー製造環境を整え現在に至ります。

コーヒーを中心としたコーヒー豆販売、自家製ケーキ、喫茶と3つの部門で地元の皆さんに親しまれています。