コスタリカその2

コスタリカその2

先日は、コスタリカ「エル・セドラール」をご紹介しました。

紹介の中で「こんなにおいしいコスタリカは十数年振りです」とお伝えしたのですが僕の記憶では開業前の1999年に師匠のお店で買ったコスタリカが忘れられないおいしさとして記憶に残っています。皆さんにもそんなおいしい記憶があるものではないでしょうか?

下の写真が当時のお店のパンフレット(開業前なのでいろいろ書き込んであります…)で一番下に「コスタリカSHGドータタラス」と表記されています。当時はまだスペシャルティという表現はありませんでした。

上記の表示はコスタリカのSHG(標高1200〜1600mで栽培された国内で最も品質の高い規格)規格のドータタラス地区で収穫されたコーヒーというわけです。そして今となっては大変に珍しい品種をブルボン種と特定しています。

コスタリカは80年代国の法律でロブスタ種(基本的にレギュラーコーヒーには使用せず,増量材やインスタント、香料など)の栽培を禁止しました。その後、ティピカ種やブルボン種より作業性(矮性種で樹が低くい)良く収量の多いカトゥーラ種(ブルボン種の突然変異)に植え替えられ、国内で在来品種は殆ど姿を消してしまいました。

僕自身も2006年と2010年に2度コスタリカを視察しましたが、コーヒーを栽培する為の素晴らしい環境が整った生産国で中でも、内陸の高産地タラス地区は群を抜いていると感じています。やはり、その土壌で栽培された在来品種のおいしさは格別なのではないか?とずーと思い続けて今回ようやく「エル・セドーラール」に巡り会えました。在来種ブルボンならではのおいしさ!ぜひ,ご自身で体験してみてくださいね。。

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