CASTILLO VARIETY A SUSTAINABLE COFFEE!-2

CASTILLO VARIETY A SUSTAINABLE COFFEE!-2

さて、講演の主役はコロンビアコーヒーの
カスティージョ種(CASTILLO)について

上のスライドはアフリカ大陸を起源として
コーヒーが世界に伝播して行った経路を
年代と品種を表しています
ギョウカイ人としてはこういうスライドを
見てしまうとなんだか萌ます!(爆)

気を取り直して、では行きます… 

コーヒーに限らず農作物は病害虫との
戦いでもあり、国家で専門機関を設置して
研究開発を繰り返しています

コーヒーではブラジルのカンピーナス農業研究所
エル・サルバドルの国立コーヒー研究所ISIC
コロンビアの国立コーヒー研究センタ―セニカフェCeni Cafe
が世界の三大コーヒー研究機関として知られています
残念ながらISICは70年代からの内戦の影響で
経済も疲弊した為,今は影を潜めています

コロンビアのセニカフェは1938年カルダス県
チンチナに設立されました

コーヒーの樹には様々な病気があり
なかでも恐ろしいのが「サビ病」と言われる
葉の中に菌が入り込み、やがては樹全体を
枯らしてしまうほど恐ろしい病気です
1860年代にインド洋に浮かぶセイロン島(現スリランカ)で
サビ病が発生し蔓延した為に、この島のコーヒー栽培は
全滅してしまいました

現在、スリランカはセイロン紅茶で有名な
紅茶の生産地ですが、その昔サビ病の被害によって
コーヒーから紅茶栽培へと切り替えを
余儀なくされてしまったのです!

その後、インドネシアのスマトラ島から
ベトナムでも発生し、1913年ケニアで発生し
アフリカ大陸を経緯して、やがて1970年
ブラジルで感染した樹が発見されました

交通機関の発達に伴い,感染の拡散のスピードは凄まじく
わずか5年後には中米のニカラグアで発見され
あっという間に中米全域にその猛威をふるい続けたのです!

      
上スライドの写真がサビ病に冒されたコーヒーの葉の様子です

中米で猛威を振るいはじめたこの頃、
病気にはその後の研究で
危険性の無い銅系の殺菌剤ボルドー液が有効と分かり,
散布による対策が採られていきましたが
生産国の研究機関は人口交配品種による
サビ病対策に乗り出すことになりました

今回の主役「カスティージョ種」は2005年から使用された
特別に開発されたカチモール種です
カチモール種とはサビ病に耐性があるハイブリッド・チモール種(HbT)
とカトゥーラ種の組み合わせによって1959年にポルトガルで誕生しました
樹の成熟が早く、他の品種に比べて生産性が高いのが特徴です
因みにハイブリッド・チモール種は1950年代ポルトガルの
ベッテンコート博士が当時ポルトガル領であった東ティモール島で
サビ病に耐性のある不思議なコーヒーを偶然発見します
その後遺伝子解析により当時カネホラ種と
ティピカ種の自然交配であることが解明されました

ちょっとムズカシイお話が続いたので
また後日につづく…
 

http://cafedecolombia.jp