エル・サルバドル「シベリア農園パカマラ」もうすぐ終了!

エル・サルバドル「シベリア農園パカマラ」もうすぐ終了!

今月から販売して好評の大粒でおいしいシベリア農園は残り少なくなりました。ここでパカマラ種について詳しく記述しておきます。大粒のパカマラ種はパーカス種とマラゴジッぺ種のハイブリッド(人工交配種)です。1970年代世界最高水準にあつたエル・サルバドル(以下サルバドル)のI S I C(国立コーヒー研究所)は収穫量が安定している「パーカス」と大粒で味がよい「マラゴシッペ」を交配させようと考えていました。当時 I S I C ではサルバドル生まれのパーカス種に注目していました。サンタ・アナ地区のポルティージョ氏の農園で発見されたこの品種は、ブルボン種からの突然変異種で名前の由来はポルティージョ氏から知らされ、それを増やして世に紹介した生産者のパーカス家から来ています。ブルボンより小ぶりで節間が短い為に収量も多く、高木の日陰樹を植える必要がなかった。その為に密植ができ、効率が良かった上にブルボンより暑さに強かったので,山の中腹から低地での栽培にその特性を発揮しました。かたや、マラゴジッぺ種はアラビカ種の中でも一番大きな木で、豆も大きく品質も良いが、背が高すぎて収穫作業が難しい上に収穫量が少ないので栽培する国が減ってしまいました。新品種の開発は異なる2つの品種を人工受粉させて,その実から採れた種を栽培していく地道な作業で25 年という気の遠くなるような歳月かかり,ようやく一つの種として根付く訳です。この2つの品種の良さに目をつけるあたりが当時の I S I C の世界的水準の高さが伺えます。ちなみに、農園名の「シベリア農園」の由来は標高1400mという高地にあり、シベリアのように寒いので付いたそうです。でもね、「本当のシベリアはもっと寒いいんじゃないの〜?」と思うのは僕だけじゃないと思うけど…(笑)
とにかく、今年のシベリア農園はスゴクおいしいですが残りわずかとなりました!

シティロースト 200g/¥1260

上写真は標高1000m地点からサンタ・アナ地区を見渡す眺望